直線上に配置

AB級用チョークコイルの特性

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・AB級用チョークコイルはアンプの出力によってインダクタンス成分が変化します。

通常のA級用のチョークコイルを用いると、アンプ全体の性能が損なわれると同時に、入力が大きくなると、必要な電流が確保できず、音の詰まったアンプに仕上がります。これは小さな音は表に出て、大きな音が奥に引っ込む圧縮された状態です。

それを避けるため、音量に応じてインダクタンス成分が減衰する特殊なインダクタンスが求められます。

AB級アンプやB級アンプのチョークコイルはA級アンプに用いるチョークコイルと異なり、高度な巻き方が求められます。

このことについて簡単に説明いたします。

上記にもあるとおり、A級アンプの場合、入力が増えても消費する電流は粗一定です。しかし、
 AB級やB級アンプの場合、AB級であれば回路の動作がA級からB級に切り替わった領域から。B級であれば入力の小さい領域から急に電流が増えます。

チョークコイルもこの領域からインダクタンス成分が減衰する過飽和リアクトル巻とします。

 通常のチョークコイルも電流値が増えると、ある程度のところから減衰します。
しかし元々飽和しないように巻いているコイルの鉄心では電流が増えても急激にインダクタンス成分が減るわけではありません。
 結果、電源インピーダンスが大きく、チョークコイルが抵抗になってしまいます。


 この電流値の変化の領域とマッチングさせるのです。

 合成抵抗の計算値は同一ですが、電流が増えると合成抵抗値が減衰します。

 このコイルの最終的な合成抵抗値はインピーダンスRと空芯のコイルのインダクタンスしか残りません。

 減衰カーブや巻き方などは各社の秘密であって、簡単にその作り方については表面化しないと思われます。

 技術のある変圧器企業ですと、これらの高度なコイルを巻くことが出来ます。

 電流値とインダクタンス変化を求めたら、その結果をトランス屋に相談してみてください。

鉄心はA級程、低価格ではありませんが、B級用のチョーク程に高価なものでもありません。


Z=SQR((X^2)*(R^2))

Z: 合成抵抗 (Ω)
X: インダクタンス成分 (Ω)
R: インピーダンス成分 (Ω)