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自動車

ファン歓喜!ホンダのスポーツカー「NSX」復活の思惑 anchor.png

2016年09月02日

 ホンダが、高級スポーツカー「NSX」の新型車を約11年ぶりに国内市場に投入した。価格は、現行の国産車としては最も高い2370万円。
日本では若年層を中心に「クルマ離れ」が進み、「スポーツカーは売れない」とも言われるなかで、ホンダはなぜ、NSXを復活させたのか。

  • 26年ぶり「2世代目」誕生

 ホンダのスーパースポーツカー「NSX」が11年ぶりに復活した。
同社の八郷隆弘社長は8月25日の発表会で、自社の四輪事業の歴史を振り返り、「1962年に初めてホンダが作った四輪自動車は、軽トラックとスポーツカーだった。
人々の生活の役に立ちたい、そして(自動車を)操る喜びを追求したいという二つの思いが込められていた」と語った。
そのうえで、初代NSXは「人間中心」というホンダ独自の構想をもとに、90年に誕生し、今回26年ぶりに2世代目が生まれたのだと説明した。

 初代NSXが誕生した頃は、バブル経済の絶頂期にあった。
ほぼ同時期に発売されたトヨタ「セルシオ」や、日産「スカイラインGT−R」、「インフィニティQ45」などと共に、日本自動車業界が世界に伍ごして戦える高性能車や高級車をついに出したという熱気に包まれていた。

 新型NSXは、排気量3.5リットルのツインターボエンジンと三つのモーターを搭載した4輪駆動のハイブリッドシステムを採用し、すべてを合わせた出力は初代の2倍以上に高められている。
価格は2370万円と、日本のスポーツカーとしては破格だ。
ちなみに、2007年に登場した現行の「ニッサンGT‐R」は、先ごろ17年モデルが発表されたが、価格は約1180万円(高性能スポーツ車ブランド「NISMO」のフラッグシップモデルは約1870万円)である。

 新型NSXについて、八郷社長は「時代や環境が変わっても、(自動車を)操る喜びの追求は変わらない」とも述べた。
初代の生産が05年に終わり、それから11年を経て、ようやく2世代目が生まれたわけであり、NSXの復活自体はうれしくもあるが、一方で、むしろこれから先が重要であるとも思うのである。

  • クルマの両輪となる二つの価値

 八郷社長が述べたように、自動車は、移動手段として人々の生活の役に立つという価値と、運転の楽しみや喜びを提供する価値を持つ。
八郷社長が言うまでもなく、この二つの価値は、文字通り「自動車の両輪」であるべきだ。

 ところが、日本では「運転を楽しむ」価値は二の次にされかねない。それは、国内の自動車メーカーで、スポーツカーの継続が実現しにくい状況に表れている。

 日本自動車の中にはかつて「名車」と言われるスポーツカーもあったが、次世代へ受け継がれることなく消え去ってきた歴史がある。
60〜70年代のトヨタ2000GTやマツダ・コスモスポーツなどがその例だ。

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スポーツカーは単なる「道楽の道具」か anchor.png

 人々の生活に役立つ自動車は作っても、「操る喜び」をもたらすスポーツカーは、単なる「道楽の道具」だとの認識が、日本では根強い。
例えば、トヨタの豊田章男社長が「もっといいクルマ作り」を提唱し、そのためにスポーツカーの開発やモータースポーツへの参加が必要なのだと理由付けをしなければ、なかなかそれが許されない風潮がある。

 かつてホンダも、F1の取り組みを「走る実験室」といったことがある。
日本では、スポーツカーやモータースポーツの取り組みは、技術が向上するとか会社のイメージ作りに役立つといった理由付けがなければ、なかなか予算が下りないのだ。

 だが、自動車メーカーが己の都合を社内で通したところで、消費者の共感を呼ぶことができるだろうか。
そもそも、自動車を操る喜びは、理屈ではなく、自然に沸き起こる人間の感情だ。
そこに理由付けをして何の意味があるのだろう。

 日本自動車メーカーは、景気が悪くなり、会社の売り上げが落ちたりすると、スポーツカーの生産をやめてしまう。
あるいは、モータースポーツから撤退する。それは、実業団スポーツの世界で、会社の業績が悪くなると廃部にしてしまう姿にも似ている。
NSXも、そんな経緯で一度は生産を終えたのだった。そして、北米での堅調な業績を背景に、復活することになった。

 これに対して、マツダのスポーツカー「ロードスター」は、初代NSXの前年の89年に初代が誕生して以降、生産が途切れることなく、現在は4世代目が販売され、27年の歴史を刻み続けている。

 今年4月には、生産台数で累計100万台を達成した。
これは、「2人乗り小型オープンスポーツカー」の生産台数におけるギネス記録だ。
単純計算で年間の生産台数を割り出すと、年平均約3万7000台となり、ひと月当たりでは平均3000台超になる。
この数字を見れば、ロードスターは今の時代では立派な量産車だ。

 商売の面から見ても、ロードスターのように世代を積み上げていけば、大儲もうけはできないまでも、「損をしないスポーツカー」を実現することができるのである。
新興国から先進国まであらゆる自動車メーカーが「移動手段として人々の生活に役立つ自動車」を作っているが、スポーツカーを作れるメーカーは限られる。そこにブランドの存在感も生まれてくる。

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誰のためのスポーツカーなのか? anchor.png

 ところで、ロードスターはなぜ、27年もの間、途切れることなく世代を重ねることができたのか。
その理由の一つは、ロードスターが「ライトウェイトスポーツカー」であるからだ。

 ライトウェイトスポーツカーとは、50〜60年代にイギリスで生まれた軽量小型のオープンスポーツカーである。
小型乗用車に搭載されているエンジンなど、既存の自動車部品を流用し、身近なスポーツカーとして誕生した。
「多くの人が純粋に運転を楽しむためのスポーツカー」であることを求め、技術の優劣は問われない。
運転者の心を満たすためだけに存在する自動車なのである。

 人間の「喜び」という感情は、永遠に不滅だ。
どんな時代でも、また老若男女を問わず誰にでも、「喜び」への欲求はある。
だから、喜びを実現するためだけにあるライトウェイトスポーツカーは、不滅なのである。

 これに対し、エンジン馬力や加速性能、最高速度など、性能の高さをうたうスポーツカーは、その性能によって運転者に喜びをもたらすだろうが、自動車メーカーが技術で高性能を目指すことに価値を見いだす傾向になる。
メーカー間で技術競争が起これば、「技術の進歩」という言葉がメーカーを自己満足に陥らせかねない。
それによって、顧客の「喜び」が置いていかれ、やがてスポーツカーは売れなくなり、生産が途切れることになるのだ。

 繰り返しになるが、ライトウェイトスポーツカーは、「人の喜び」こそが目的であり、存在価値である。だから、技術を前面に出す必要がない。
もちろん、時代の要請に合わせ、安全や環境性能などの技術は不可欠だ。
だが、それは、裏方の技術としてライトウェイトスポーツカーの存続を支えるものである。
マツダのロードスターが途切れずにいるのも、こうした背景があるからだ。

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GT−Rを存続させたゴーン社長の決断 anchor.png

 NSXやロードスターとほぼ同時期に復活したのが、日産の「GT−R」である。
69年に初代が誕生したGT−Rも、2世代目で73年には生産が途絶えたが、89年に16年ぶりの復活を果たした。

 現行のGT−Rは、「時速300キロで会話を楽しめる」ことを実現した高性能車である。
技術の進化を求められている自動車であり、ライトウェイトスポーツカーとは異なる価値観を持つ。
そのGT−Rが復活以降、なぜ今日まで生き残れたかと言えば、99年から日産の経営を任されているカルロス・ゴーン社長が、「GT−Rと(フェアレディ)Zは存続させる」経営判断を下したからだ。

 フランスで高等教育を受け、フランスのタイヤメーカーと自動車メーカーで職歴を積み上げてきたゴーン社長は、日産再建のため不採算部門を徹底的に見直し、「コストカッター」の異名を取った。
その一方で、人々の生活に役立つ自動車と、操る喜びを提供するスポーツカーが、自動車メーカーの「両輪」であることを、ヨーロッパでの生活で身に付けたのではないか。

 ただし、GT−R存続のためには、国内専用車に等しかったGT−Rに、日産のフラッグシップとして世界で販売するに値する高性能を求めた。
世界展開によって採算の合う販売台数を確保し、そのうえで「技術の日産」という伝統的な価値を守ることが、日産再建の核になると考えたのだろう。

 前型のGT−Rは02年にいったん生産を終了した。
だが、その前年の東京モーターショーで日産は、次世代GT‐Rのコンセプトを提示している。
そして約束通り、07年に新たに誕生したGT−Rは、ファンの期待に見事に応える高性能車に仕上がっていたのである。

 一過性のスポーツカーブームに踊らされることなく、継続的に存在させることが、スポーツカーを手掛ける自動車メーカーの使命である。
どこかのメーカの様に業績次第で作ったり止めたりするのなら、スポーツカーに我が社のDNAが受け継がれているとか、伝統が受け継がれているといった言葉は使ってほしくないし、まったく心に響かない。

 メーカーの都合でスポーツカーを作り、「スポーティーで若々しいブランドです」などと言われても、消費者はその言葉に欺かれるほど無知ではない。
今、世に出ているスポーツカーは、たとえ経営者が代わっても、この先何十年も存続させる。
その覚悟を持って、自動車が根源的に持つ「操る喜び」を磨いていってほしいものだ。

  • どこかのメーカって

ここの読者なら、書かなくっても分かりますね。


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Princeps date: 2017-08-11 (Fri) 23:04:30
Last-modified: 2017-11-01 (Wed) 22:33:35 (JST) (882d) by 123-YouSinnanji2
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